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2025.10.10

互いを尊重し、愛情をもって最大効果を生み出そう

 こんにちは 佐藤肇祐です。
最近、本の出版のため毎晩遅くまで机に向かっています。
肩こりもひどいし、腰も痛い。眠い。だるい。もうやりたくない。とか思いながらせっかくいただいた機会でもありますし、一生懸命やらせていただいてます。これを読んだ方は、必ず私に労いの言葉をかけてください。
ちょっと頑張ろうと思いますので(笑)
 さて、今回54回目の記事です。私が会社のトップとしてみなさんに伝えたいことがあります。
 「互いを尊重し、愛情のもとに相乗効果を生み出してほしい」ということです。

1.得意を磨かせ、強みを発揮させる―役割最適化の視点
 ゼロからイチを生み出せる人材には、ゼロイチに集中してもらいたい。企画・開発が得意な人は企画・開発に、営業で成果を出せる人は営業に専念できるようにする。大切なのは「細かい作業を誰がやるか」ではなく、それぞれの役割を最適化して会社全体の成果を最大化することです。これは営業も企画も開発も、そしてゼロイチでサービスを創ってきた私自身が、切に思うことです。

2.みんな必要であるということ
 ここで誤解しないでほしいのは、現場スタッフや管理部門を否定する話ではないということです。むしろ――みんなが必要だということを強く伝えたい。現場から営業へ「こう伝えてほしい」という声を渡す。企画から管理部門へ「この仕組みなら効率化できる」という改善案を出す。管理部門から営業へ「この資料があれば商談が進む」というサポートを送る。
 こうした“小さなパス”の積み重ねが、理解を深め、チーム全体の相乗効果を生み出していきます。
 ただし、現場から見ると本社の人間が「何もしていない」と映ることもあるでしょう。でも、それは見えていないだけであって、裏側では必死に調整や仕組みづくりをしている仲間がいる。
 見えない努力を「ない」と決めつけてしまえば、成長のチャンスを自ら手放すことになる。

 マイナス発言はその場を盛り上げるかもしれない。けれど長期的に見れば、プラスの言葉を積み重ねる人こそが重宝されるのです。
 意識や言葉は習慣となり、その人の姿勢そのものを形づくります。

3.全体を俯瞰するということ
 自分の範囲の仕事だけでは会社は成り立たない。常に全体を俯瞰し、グループ全体の利益を最大化しなければ、個人への還元は回ってきません。
 特に部門長はそれを理解する必要があります。ただ部下を守るだけでなく、成長のために負荷をかけることも必要です。
 そして――負荷は愛情がなければかけられない。相手を信じ、可能性を信じ、本気で向き合うからこそ、厳しい要求や負荷を与えられるのです。
 私は個人的に、負荷をかけない部門長は、長期的に見れば愛情をかけていないと捉えています。守ると同時に鍛える。その循環こそが仲間も会社も、そして自分自身を強くしていくのです。

4.私自身もゼロから始まった
 私は完璧な人間ではありません。失敗も数えきれないほどしてきました。
 現場では介護サービス全般が分からなすぎて悩み、利用者さんやご家族への対応に四苦八苦しました。営業でも成果ゼロの日が続き、名刺が減らないまま帰ることもありました。
 それでも私の得意分野は「ゼロイチの事業創造」。なぜなら、私は幼児性が高く、堪え性がなく、感情をぶっ放し、行動制限を自分にかけられないからです(笑)。
 「思いついたらすぐやる」しかできない性格。でもその欠点のように見える部分が、新しい事業を生み出す力になってきました。
 だから私は、人を枠にはめない。どんな人も可能性の宝庫だと信じています。

5.多様性が力になる会社へ
 グループはもうすぐ1,000人規模になります。しかし、まだ役員や幹部が全体を見渡して動けているとは言えません。
 もちろん、自分の会社に集中することは大事です。でも、グループ全体の利益を創り出す視点を持つことは、これからさらに必要になります。
 私は必ず変えると決めています。なぜなら、サステナブルに生存する会社は「弱肉強食」ではなく「適者生存」だからです。環境に合わせて自らを変化させ、進化し続ける会社でありたい。

6.愛情と尊重のない会社は生き残れない
 会社が大きくなるにつれ、互いの尊重が薄れていくことがあります。昔、サービスマネジャーが営業の悪口を言ったら、私は2週間営業同行をさせました。管理部門から入社した人間には必ず現場経験を積ませ、本社勤務内定者が現場を馬鹿にした時には、本社配属を取り消しました。 なぜか。「自分の枠」でしか人を見ない人間は、優れているとは思えないからです。そこに愛情がないからです。
 愛情がなければ、組織への愛情も生まれない。評価ばかりを気にして、仲間に寄り添わず、共に挑戦せず、馴れ合いによる停滞しか残らない。

7.最後に
 私は社員を信じています。私は仲間を信じています。
 「要望が叶わないから失望する」のではなく、どうか会社を変える側になってほしい。
 伝わらなければ伝えていないのと同じ。私は皆さんの声を誠実に聞き、リーダーシップをもって応えていきます。
 愛情のもとに互いを認め合い、最大の効果を、一緒に生み出していきましょう

佐藤 肇祐

佐藤 肇祐Sato Keisuk

ワンダーストレージホールディングス株式会社
代表取締役 兼 CEO

株式会社セブンブレンチ 代表取締役